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クロージング・タイム
道理で滑らかにも程があると思った、男には陰毛がなかったのだ。

見慣れているはずの穏やかな茂みがいまはつくりものめいたゴムの玩具の風情で私を哂う(ようにみえた)ので、猛烈に腹の底から情念が立ち上ってきた。

怒りだろうか?それとも単純な殺意?「私」を飛び越えた何かの感情の塊。
悲しみでも驚きでも不快でもない、何か大きな衝撃がある度脳天に突き刺さるあの情念は何だろう。
涙はあとからやってくる、あれは厄介な代物で、一度流れるとどんどん思考は解釈を拡大してゆく、だから泣く前のこの衝動、情念の感触はなるべく覚えておいたほうがよい。



「その時」はいつも、まず最初に声にならない叫びから始まる。



父の臓腑を祖父が裂く夢を見た時。

真紅の朝日が東と西から立ち昇るのを見た時。

サカキバラを名乗る少年が首を校門前に置いた時。

晴天のN.Y.に黒煙が立ち込めたあの瞬間。


祖母が何の前触れもなく死んだ時。


中学校以来全く接点のないかつての同級生が夢に出て、その翌日死んだと聞いた時。


10月に10年後を共に語った祖父が2月に死んだ時。



男が消えてしまうと確信した時。




胎内の命が流れた時。



…沢山の、「あのとき」。
これ以上はない、というあの捩れるような痛み。
これ以上はない、これ以上はない…いつもいつもそう思う。
そして今は?今この瞬間は?




男には 陰毛が ない。




…なんの前触れもなかった、予兆も予感も。
私は至って図太く鈍感に、万事自分に都合よく本能が動く女のはずであるから。





身体の まして陰毛が 男から なくなっている、なんてことは ないはずだ。





だってそうだろう、男の様子とはいえばいつもとあまり変わらぬように見えた、少なくとも、表向きは。
しかし、たった数日しか離れていなかったはずではあるが、久々に見るその顔からは日常の繁忙の裏返しのあの奇妙な無邪気さはほとんど影を潜め、少し痩せた輪郭や目の動きからは、東京を離れ心から大切にしている沢山の人々に出会った後のあの独特の鋭さが感じられた。
そして、いつものあの焦燥感、上の空な心模様、それでいて常に暖かい、滑らかな声と、肌と。




だがしかし、確かに男の陰毛はないのであって。

私はそこに抑えられない暴力的な情念の蠢きを感じるのだから。



なのに男はへらへらと哂うのだ…
それでぎこちなく、私は殴るのであった、何とか、両手両脚を動かして、心を奮い起こして、やっとの思いで、男の頬を殴り、反対側の頬も殴り、腹に蹴りを入れ、頭を足蹴にし、地面に押し付けたそのこめかみを踵で踏みつけ、何とか、その薄ら笑いを押さえ込もうとするのだが…

男は何もかも見透かして哂う。
それどころか、その軽口にあっさり騙され、時折私まで噴出してしまったりもする。
そして男は誤魔化さない…というか、誤魔化せない。



陰毛がないのは 予言である。

そして、警告と、宣告。


男の心はいつになっても、何処までいっても、例え今この瞬間同じ屋根の下にいたとしても、布団の中で重なっていたとしても、決してわかる、とか、捕まえた、とか、あり得ない幻想なんだという。
大体、あの男に心、があるのかどうかも怪しい。
…いや、それは私自身のことなのかもしれないけれど。


…では何か、東京にいるこの時間は全く無駄なものなのか(『そんなことはないだろう』)、私は心底役立たずの、その場限りの、その時々に応じて大切な、頭の悪いかめこなのか(『そんなこと思ってもいないくせに一応考えてみる』)、所詮人間は独りか(『中学生か、そんなの悩めるだけ能天気だよ、世界には例えばこの瞬間餓死してるこどもが何百人いるんだお前』)、だとか何だとか悶々と、三文小説風に捩れ苦しむ夜はもう幾度となく乗り越えてきたので(沢山のあの時が脳天を突き破っていったので)、


そう そして私は呆れるほどにタフなので…たぶん…


そうそう、男の心、というものがないならば、こうして煩悶すること自体がおかしな話、そのはずだ、そうだそのはずだ、だから大丈夫だろう、いつものようにすればいい、酒はこの正月流石に懲りたから、いつものように、音楽と、沢山の「あの時」の言葉、信頼する友の声、家族の声、お気に入りのお香、ひとりきりの部屋、そういうものがあれば、きっと、ふっと、突き抜けるはずなのだ、そう、大丈夫だ…







…なーんて、煩悶すらしていなかったのに、不思議なものですね。


あけましておめでとうございます。


新年早々、陰毛だとかなんだとかもう本当にすみません(T−T)


以上、昨夜みた初夢でございます、ハイ、やな夢でした、全くもって。


ここまで読んでくださった奇特なお方に、もう何といったらいいか、相も変らずこんな調子ではありますが、ここ最近の晴天と長い正月休みにおける島パワーチャージのお陰で元気といえば元気です。…太ったけどね!!

とはいえ、「うつし世は夢 夜の夢こそまこと」とは乱歩先生の名言中の名言でございますが、我ながらこの夢は真実なんだろうなーと思ってます。
連休後半、K氏とすれ違いで東京に戻ってきたのですが、すれ違った氏は京都へと向かい連絡を絶ちました。
私は勘が鋭い、とかそういうタイプの人間じゃないんですよ、本当に。
こういう夢は時々見ますが、そんな時は大抵「その時」即ち未来でどう受け止めたらいいのか…という精神の修行?前フリ?を、試みているような気がします。
衝撃を前にした防衛本能が働いてるのかもね。


氏は何も言いませんが…今回も、また複雑に上の空に物思いにふけっているようです。
沢山の大切な人、の中には沢山の女の子もいることなので…ね。
常に「そういうこと」を想定して疑心暗鬼になってるわけじゃないんです、頭が悪くてすぐ忘れるってのもあるんですが。
夢から覚めて、そういえばこいつの首の付け根についてるのってキスマークだよなーと、改めて思い至る次第ですもん…頭悪すぎ??(><)


しかし夢の中でも殴りつつ笑わされてる私…どこまで能天気にできてるんだ…
でも夢の中とはいえ結構頑張って情念パワーをぶっつけたので、今隣の部屋で寝息を立ててる生身の氏に向かって刃を向けよう…なーんてことにはなってません、今のところ(^^;)



ふー、女23歳、明日も普通に仕事ですよ、ようやるわ。

久々に長い長い夜です…明日の自分に叱咤激励して、そろそろおやすみなさい…








色恋沙汰とかエログロとか。 / comments(2) / trackbacks(0) / meke /
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コメント
さっそく繋がせていただきます★ありがとうございます♪
怖!!その初夢、怖いッスよ。
足蹴にされても笑ってる彼の顔がなぜか浮かんで参りました(泣)
「夢に誰かが出てくるときは、その人が会いたがってる時」だそうです。漫画で読んだこの話を、私は信じています。
あ!あと前回のコメントで「mike」さんになってました。
なんてこった!興奮と緊張のあまり失礼ぶっこきました。
mekeさん、今年も何卒よしなに♪
| mitu | 2007/01/13 10:39 PM |
・・・ふっふっふ、それがねmituwさん・・・やはりこの夢、正夢だったのでございますよ!!びええーーーーーんっっ(T-T)
詳細は後程更新しますんで・・・ううう。
こちらも早速リンクさせて頂きましたので宜しくです♪
『鉄コン筋クリート』観にいきたいです!!!
| meke | 2007/01/15 9:22 AM |
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